革修理|豊田市の革修理なら革研究所 新豊田店
革修理ブログ
2026/08/10
【豊田市 BOTTEGA VENETA】長財布スライダー交換
みなさん、こんにちは(^_^)
本日は、長財布のスライダー交換事例のご紹介です。
今回の修理は、豊田市在住のA様からのご依頼でした。
お品物は、ボッテガ・ヴェネタ イントレチャートの長財布です。
当店においてはボッテガヴェネタのお財布に関するお問い合わせについて度々お声がけいただいております。
今回の修理依頼内容は、お財布のラウンドファスナーが閉じなくなってしまったため直してほしいというものでした。
まずは、修理前の状態をご覧下さい。
スライダーを動かしても噛み合わず開いたままの状態になっています。
お品物をお預かりして状態を確認したところ、ファスナーレールの務歯(むし:エレメントともいう。ファスナーの噛み合わせの歯)が1個破損しておりました。
ファスナーレールの務歯欠損
修理担当者と検討した結果修理方法としては、
スライダー交換:務歯破損部が下止金具(ファスナーの一番端にあるストッパーパーツ)に比較的近いところであるため、スライダーを交換して破損部に下止金具を設置する。
ファスナー交換:分解してファスナーを交換する。
の2つの方法が考えられました。
それぞれの方法のメリット・デメリットは、
スライダー交換(下止金具設置):1,800円(税込)/修理費用が最小限に抑えられるが、下止金具が見えてしまい見た目が変わってしまう。
ファスナー交換:6,100円(税込)/見た目は元通りになるが、修理費用が高くなってしまう。
なお、どちらの場合も既存の引手金具は移植して再利用可能です。
ここで、今回ご依頼のお品物や修理依頼内容に関して少しお話ししたいと思います。
今回ご依頼いただいたお品物は、ボッテガヴェネタの長財布でした。
ボッテガヴェネタの財布といえば、熟練の職人の手によって丁寧に編み込まれた伝統的なイントレチャートが特徴的です。
この特徴的なイントレチャートですが、気取らない控えめな美しさが魅力の伝統的なイントレチャートのほか、網目が大きくポップな印象の「マキシイントレチャート」、一枚革に柄を凹ませるような加工をしてイントレチャートの網目模様を表現した「デボスイントレチャート」などバリエーションも豊富で年齢や性別を問わず人気のアイテムです。
私も気取らない控えめな美しさが魅力の伝統的なイントレチャートがお気に入りで愛用させていただいております。
当店でもボッテガヴェネタのお財布の修理について、度々お問い合わせをいただいております。
また、今回の修理依頼内容がスライダー交換でしたが、お財布やバッグの修理に関するお問い合わせで、スレ傷補修+リカラー以外で多いのが、ファスナーの不具合です。
不具合の原因は、大きく分けて「スライダー(引手パーツ)の劣化」「エレメント(務歯:噛み合わせの歯)の破損やズレ」「テープ(布地)の破損・異物混入」の3つの原因があります。
今回は、スライダーの劣化と務歯の破損でした。
1.ファスナーが勝手に開く・噛み合わない
閉めたはずなのに真ん中から開いてしまう、またはスライダーを動かしても噛み合わず開いたままになる。
スライダーの摩耗・ゆがみ(一番多い原因)
スライダー内部の金属(導入口)は、左右の務歯を正しい角度で噛み合わせる役割を持っています。長年の使用で内部がすり減ったり、すき間が広がって噛み合わせの圧力が不足し歯が離れてしまいます。
中身の入れすぎ
財布に小銭やカードを詰め込みすぎたり、バッグに物を入れすぎたりすると、横方向への強い引張力がかかります。これによりスライダーが開き、噛み合わせが保持できなくなります。
2.途中で引っかかる・硬くて動かない
滑りが悪くなったり、特定の場所で完全にロックしてしまったりする。
生地や裏地の噛み込み
バッグの内布や財布のポケット生地が、スライダーのすき間に巻き込まれることで発生します。
ごみやホコリの詰まり・潤滑不足
務歯のすき間にホコリ、砂粒、糸くずなどが詰まると動きを妨げます。また、金属製ファスナーの場合は経年劣化や水分・手垢による油分不足で摩擦が大きくなり、硬くなります。
務歯のゆがみ・欠損
1箇所でも務歯が曲がったり欠けたりしていると、スライダーがそこでストップしてしまいます。
3.引っ張るとスライダー自体が外れる・取れる
上止(うわどめ)・下止(したどめ)の破損
ファスナーの端にある「ストッパーパーツ」が変形したり脱落したりすると、スライダーが外れてしまいます。
スライダーの破損(割れ)
金属疲労や強い打撃によりスライダー自体の胴体や引手が折れてしまうケースです。
修理ご依頼者様にお財布の状況と修理方法についてご説明させていただき、修理についてご検討いただきました。
今回の修理の場合、修理にかけるコストと修理後の見た目が気になるところかと思いますが、ご不明な点についてはLINEでやりとりさせていただき、修理に伴うリスク等をご理解いただいた上で修理方針をお決めいただきました。
今回の修理方針は、修理案1により行うことになりました。
修理後の状態をご覧下さい。
修理後の状態(After)
今回は、下止金具を取り付けてスライダー交換を行いました。
下止め金具を取り付けた位置が目立ちにくい位置だったため、修理したことを知らなければ一見しただけでは分からないかもしれません。
ご依頼者様も仕上がりについてご満足いただけたご様子でした。
最後に
当店では、お財布やバッグのほかソファ・椅子など様々な革製品のお困りごとに関してご相談を承っております。気になることがございましたら、お気軽にお問い合わせ下さい。
ご相談、お見積もりは無料で承っております。
また、修理だけでなくクリーニングのみも承っております。
お問い合わせ先
革研究所 新豊田店
豊田市三軒町1丁目11 丸兼ビル104
(DCM豊田宮上店さんの向かい側です)
電話 090-1742-5313
※出張見積りや納品等で不在の場合もございますので、ご来店の際は、
事前のご連絡をお願い致します。
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